土俵一路

花形力士の取り口分析、上位陣の対戦別展望、幕下以下有望力士の特集などを更新中。旬の話題にフォーカスしたコラム調の記事も気の向くままに… 「本場所中も本場所後も楽しめる」をコンセプトとして、マイペースかつストイックに我が道を往き続けます。

伝言板 平成30年分

伝言板が伝言板の域を越えるあまり、新規記事が全然アップされないブログはこちらです(笑)そろそろ予想部分を独立させたり「中盤戦展望」記事を立ち上げることも考えるべきかな。。

6月24日
もう番付発表か…申し訳ない、今場所前は何も書けそうにないです。

6月8日 総訪問者数が5万人突破
皆様いつもありがとうございます。
次は訪問者数5万と1人を目指して頑張りますので(笑)変わらぬご愛顧をよろしくお願い致します。

5月30日
栃ノ心の昇進伝達式、元栃ノ海の先代春日野親方も足を運び、涙を浮かべながら自身(と栃光)以来56年ぶりとなる部屋からの大関誕生を喜んだとのこと。
ご本人からも発破をかけられたようですが、こうなると次は54年ぶりの…という姿を見せてあげたいという思いでいるはず。その日が訪れることを1相撲ファンとしても楽しみに待ちたいものです。


5月28日
昨日の三賞選考委員会、なんだか随分と紛糾したみたいですが、予想通りペタペタと無粋な条件が貼っつけられたのも虚しく(?)結局全員が条件を満たして、久々の(のべ)5力士受賞という活況になりました。
しかし、可能性に言及しておいてなんですが、楽日前時点13勝1敗の横綱を倒したのに「優勝すれば」の条件付ってのは良くないですよ、やっぱり。
これが11勝3敗の横綱を倒した唯一の勝ち越し力士とかであれば、まだ理解はできるんですけどね…

5月27日 part2
夏場所は、鶴竜の連覇・栃ノ心の大関昇進という二つの大願が成就される形で幕を下ろしました。
来場所、まずは新大関も含めた上位6人が初日の土俵に勢揃いする姿が観たいものですね。

※今回、偶数月の更新はあまり進まないと思います。取り口分析は書けても3人までだと思うので、妙義龍・碧山・栃煌山(攻防部分の追記)のベテラン勢か、琴恵光・旭大星・明生の新鋭トリオかで迷っています。

ちなみに上位陣は、来年1月時点の番付が確定したところで、年末に腰を据えてやろうかなという気になり始めています。

5月27日
この半年以上もの間、いつも当ブログを読んでくださっている方には、もう耳にタコが出来るだろうという頻度で「栃ノ心の右(の使い方の向上)」を成長の要因に挙げてきました。
それだけに右手首の負傷というのは本当に心配で、元の左腰の強さに依存する取り口に復してしまう危険性を感じずにはいられません。巡業のない名古屋場所までの期間、名門部屋から久々の大関誕生ということでスケジュールも大変だとは思いますが、第一に考えるべきはこの手首も含めたあらゆる負傷箇所の治療に専念すること。
豪栄道という贔屓力士の大関昇進直後に同じようなもどかしさを経験しているだけに、「綱を張れる力」を身につけた栃ノ心が二の舞を演じることなく、大関として順調に船出してくれることを願っています。

5月26日
三賞最終予想

殊勲 栃ノ心 松鳳山(勝てば)
敢闘 千代の国 旭大星(勝てば)
技能 栃ノ心

毎場所のように書いていますが、協会として、なるべく(のべ)5つ以上の賞は出したくないみたいなので、恐らく上記が「最大」のケースでしょう。
ここから(のべ)5つ以上振らないための方策として、千代の国にも「勝てば」の条件をつける、旭大星の10勝は「足りない星」として却下、栃ノ心の殊勲に「優勝すれば」の条件をつける、松鳳山に「鶴竜が優勝すれば」の条件もつけ足すなど、数多くのパターンが想定されます。
ただ、当たったとして何か得するわけでもなし、あまりしみったれた予想を立ててもつまらないので、今場所から新体制の審判部にも期待を込めつつ、(のべ)5つ以上実現の可能性も十分にありうるような構成で挑んでみます。

5月25日
栃ノ心がやろうとした「いつもと違うこと」は、当たり前のように横綱の呼吸で立つことを認めないという立合いでの主導権争いでした。もっとも理に適った、しかし事前には選ぶ可能性がとても存在するとは思えなかった戦術。本当に勇気がいる決断だったのではないかと想像します。
栃が大関となるであろう来場所の対戦、改めて二人の呼吸具合に注目してみるのも一興でしょう。

5月24日
???「ふふふ、今頃佐藤山がクローズアップされているとはな。こちとら今年の年間ランキングでとっくに目をつけてたぜ」
…はい(笑)
で、最近でもしばしば17~18歳で三段目の上位近辺まで来る人はいるのですが、いざ相撲内容を見ると結構ハチャメチャで、(怪我に泣いたりもして)本当に幕下定着という段階まで行くのに4~5年かかるような例も多かったりします。
この力士の場合、目立って体が良いわけでもないですが、とにかく年齢を聞いて驚くような筋の良さ、相撲をよく知ってる人だなあと思いながら見ていますから、すごいスピードではなくてもそれなりの速さで着実に歩を進めていくのではないかと想像しています。
まだ基本優先というか、絶対に「これ」というものは見られないだけに、今後どのような確たる型を身につけて上がってくるのか、楽しみですね。

5月21日 part2
明日の注目
栃ノ心はおそらく11番目が確定マークだろうということで、明日は一旦パスして別の取組を。

遠藤×白鵬
まさかの再出場となった遠藤、しかもいきなりの白鵬戦というのは何とも酷な話です。
遠藤が元気な場合に書くつもりだった展望としては、白鵬がおそらく張り手&かち上げの立合いをやってこないだろうから、右で張って左差し狙いなのか、右で張って斜め前にズレながら左上手を狙う(大栄翔戦のような形)のかという想定をしていましたが、遠藤は手負いの状態、方法としては左を差しにいくしかなさそうなので、白鵬としても悪い右を攻めるというよりは、素直に右おっつけで相手の左を攻めるのが安全策なのかなと。
わざわざ今日のように突っ込みすぎる必要もありませんし、あくまで慎重に取っていくでしょう。

5月21日 part1
豪栄道が本日より休場
遠藤戦のときに「あっ」と声が出て、阿炎戦や昨日の大栄翔戦の内容から、もう完全に足首(の悪化)だろうというのは判りましたから、今日の逸ノ城戦、相四つで力相撲になりがちな大兵との対戦を前に決断を下したことについては素直にホッとしています。
場所の出だしが良かったこと、また前にも書いた通り「栃ノ心らの壁になりたい」という強い思いもあったはずで、本人の悔しさは察するに余りありますが、しっかり直せば取り返すチャンスは幾らでも訪れますから、まずは治療に専念して名古屋場所での再起を図ってもらいたい。

確信はなくともおそらく原因がハッキリしているであろう不振ゆえ、落胆というよりは心配が先に立ってしまったここ数日。繰り返しになりますが、1ファンとしては安堵しているというのが率直な感想ですね…

5月20日
明日の注目

栃ノ心×大栄翔
大栄翔の右喉輪攻めは強烈で、左おっつけ右ハズの型にハマってもなかなかの出足がある相手。やはり受けるのではなく、押してくる手をはね上げつつ自分からも積極的に突いて出て、前へ攻めながら右四つに組み止める意識が重要になるでしょう。
立合いは右を固めつつ、左で相手の右喉輪を宛がうようなイメージでしょうか。熱くなりすぎてしまった豊山戦の反省を生かし、高腰のまま小手先で相手を止めようとする展開にだけはならぬよう…

それにしても、白鵬がこれほどまでに「一番一番」という言葉を多用するのは実に珍しく、聞き慣れたはずのフレーズにも「なればこそ」の新鮮味が宿っています。
今日の豊山戦などは、まさにその現れのような相撲内容でしたが、積み重ねの先に、栃ノ心という新たなライバル候補との戦いが待ち受けているということか…ますます13日目が予想される直接対決の結果・内容から目が離せなくなってきました。

と、偶には概念的なことも書いてみたい気分になったりして。「白鵬伝」が面白かったので、ちょっとだけ感化されてるかもしれません(笑)

5月19日
遠藤休場の喪失感は大きいですが、まだまだ見どころは多く残されている場所、それぞれを楽しみに観ていきたい。

明日注目の取組
栃ノ心×逸ノ城
逸ノ城が調子を落としているのは残念ですが、明日は何と言ってもこの一番でしょう。
鍵となるのは栃ノ心の右の使い方。肩の具合もあって早く勝負を付けたいところではあるのでしょうが、左上手に頼って強引に攻めるだけでは攻め切れない相手、ここ2場所の勝ちも、廻しを切るなり・腕を返すなり・良い位置の前廻しを引くなり、右からの仕事がしっかり機能しているからこそ挙げられているものですから、明日も緻密に苦労しながら勝機を探る取り口に徹することができるかどうか。
逆に逸ノ城としては、常に自分より低い位置にある栃ノ心の体勢をどのように起こして胸を合わせるかという点で、やはり従来から言われている左の使い方がポイントになりますね。


5月18日
阿炎の初金星、本当に見事な一番でした。
取り口分析でも書いた(また師匠の錣山が前日の解説で指摘していた)ように、いつもは両足の揃った状態で頭だけを下げてはたき落とされがちな阿炎が今日はしっかりと出足を伴わせる形で低くなれたのが勝因。
バタつき加減ながら右足を必死に右へ送って白鵬を逃がさず、最後は腹を押していますからね。
逆に頭だけ下げて足が揃ったところをはたき落とされ(決まり手は突き落とし)惜敗したのが豊山
攻める方向も終始ズレていて、善戦の中にもこの人が突っ張り主体で勝負していくにおいての難しさが詰まっていたように感じます。

6日目にして土がついた白鵬については、去年あたりから勝つにせよ負けるにせよ初対戦の相手に対する戦術眼が鈍ってきているように感じるのが気がかり。八角理事長は「捌き方に迷ったんじゃないか」という趣旨のコメントを出していましたが、筆者も同じような感想を抱きましたね。


5月17日
大関取りの栃ノ心が見事な5連勝
今日の相撲なんて、まるで鶴竜のような速さと角度で組み付いてしまうのだから、相四つで腰高の魁聖にとってはどうにも手のうちようがありません。
本人も自信満々で「負ける気がしない」と話しているようですが、こうなってくると怖いのは「魔が差すこと」という一点ですね。
たとえば明日の豊山戦、星の上がっていない格下相手に、ちょっとでも楽をして勝とうという考えがよぎり(決して上手とは呼べない)張り差しを使う、左にずれて上手を取ろうとする、そうした油断が勝ち負けによらず、たちまち快調なリズムを一変させることに繋がりかねません。まして豊山はたしかに勝っていませんが、最高位で連日精一杯自分の良さを出しきろうと奮闘していますし、相応の馬力もある。少し取り方を誤ればいっぺんに持って行かれても不思議ではないでしょう。
そもそも現下の栃ノ心を支える最大の原動力は、その踏み込みの強さ・鋭さにあるわけですから、絶対にその前提を崩すことがあってはならない。本人は百も承知でしょうが、これが大関昇進に向けた最後の宿題とも言えそう。頑張ってもらいたいの言葉に尽きますね。

遠藤×逸ノ城についても触れたかったけどこれ以上は長くなりすぎるか。とりあえず数場所前の琴奨菊戦に続き、よくぞ残したという遠藤のすごい粘り、柔軟性の恢復に賞賛の限りを贈りたい。

さて、明日は白鵬について書こうかな…

5月16日
鶴竜に土。松鳳山が先場所張り差しを見せていたこともあって立合いに迷ってしまったのでしょうか完全な立ち遅れ、前日分で懸念した通り、慌てて上突っ張りで押し返したことによって下に入られ、堪らず引いて呼び込んでしまいました。
対戦成績という数字だけを眺めていては読み取れない機微がある対戦でしたが、改めて鶴竜が苦手とするリストに松鳳山という名前が加わったことを白日の下に晒す一番ではなかったかと思います。

5月15日
明日の注目

栃ノ心×御嶽海
先場所は御嶽海が立合い当たりながら左にずれる狙いでした。栃ノ心が右足一本で踏ん張らなければいけない時間を作るという意味でこの策戦の有効性は変わっていないかなと思うので、明日御嶽海がどう行くか。勿論栃ノ心が変化を警戒し、勢いよく踏み込んで(かち上げて)来ないという読みのもと鋭く切り込んでいく可能性もあります。

鶴竜×松鳳山
元々はカモ扱いでしたが、2回前の対戦ではじめて負け、前回は鶴竜が先場所一番バタバタしていた時期に対戦して苦戦。松鳳山が上から突っ張ってきた頃はいかにも捌きやすそうでしたが、前哨戦で突いてから或いは張ってから差しに来るようになって手を焼いているみたい。
手を下から使って低く入らんとする相手の角度が嫌なので、横綱としては受けずに自分からしっかり当たって相手を起こすことでしょうね。

5月14日
さて、予想のお時間です… 

幕内
◎白鵬○豪栄道△逸ノ城
先場所・先々場所はなんだかんだで鶴竜しか選びようがないという心境でしたが、今度はめちゃくちゃ難しいですね…
そりゃここ2日の内容だけを見れば鶴竜>白鵬なのですが、滑り出しの出来において白鵬が見劣りするということ自体、当然といえば当然のことですから、難敵二人との対戦、まずは落とさずに乗り切ったということをプラスに捉えたい。
対抗に据えた豪栄道は、2日間の内容がまずまず(とりあえず露骨に悪い箇所もなさそう)と言うのもありますが、自分の頭越しで両関脇や遠藤の話題ばかりされることに内心燃えているでしょう。
先場所に続きダークホース評価の逸ノ城は、初日・2日目の内容だけ見ても、数箇所改善されているように見えるポイントがあったので、果たしてこれが本物かどうか、また機会があるのなら「終盤戦展望」あたりで触れてみたい。


三賞
殊勲 
◎逸ノ城○栃ノ心△正代
敢闘
◎逸ノ城○朝乃山△輝
技能
◎栃ノ心○御嶽海△佐田の海

3枠も選ばせてもらってるのだから、今場所からダークホースはちゃんとダークホースっぽい人選で行くようにします。先場所は魁聖(敢闘:本命)・遠藤(技能:対抗)と当てましたが、今場所も続けるかどうか。


十両
◎德勝龍○貴ノ岩△矢後

本命は、下位に落ちて開き直ったかのように体力を生かした積極的な取り口が冴える德勝龍。
先々場所の大翔鵬・先場所の明瀬山が最終盤までV戦線に残ってくれたダークホース枠は過去2場所ほど閃かないのですが、剣翔と迷った末に矢後を。相撲のタチが好きなのでデビュー場所からしっかり観てますが、取り口どうこうよりも、稽古を十分に積めるようになったこともあり、やっと本当の意味で体が出来てきたのかなという気がしています。


幕下
◎豊ノ島○大成道・豊響△千代嵐・武将山

三段目
◎木﨑海○千代鳳・琴手計△霧乃龍・琴福寿野

序二段
◎納谷○中西・豊昇龍△出羽ノ城・佐々木山

序ノ口
◎寺沢○周志・深澤△大翔成・琴粂



5月12日
「がっぷり総見」観てたらちょっと気力が湧いてきた。今場所の更新をどうするか決めてませんが、とりあえず注目力士の初日を展望しとこう。
場所の見どころとしては、やはり栃ノ心の大関取り、白鵬の再起いかん、初の連覇を狙う鶴竜、大関取りへの足固めなるか逸ノ城、待望の新三役遠藤といったあたりが目玉となりそうですし、彼らに挑む自己最高位の阿炎・豊山・二度目の上位挑戦大栄翔らの奮戦ぶりも楽しみですね。


栃ノ心×松鳳山
初場所、優勝を決めたときのような相撲も好内容でしたが、左かち上げで起こし、右でおっつけながら差し込んであっという間に捕まえた先場所の快勝がありますから、イメージとしては悪くないはず。
松鳳山によほど「やらせてなるものか」という闘争心があれば、変化をつけてでも勝ちにくるかもしれませんが、初日からそこまで考えていては自分のリズムを崩しますから、まずはシンプルに立合い集中していくことが重要ではないかなと。流れの中では、上から廻しを取りに行き、しかもその狙いに固執するようなら危険な匂いが漂ってきます…
体調面で右肩が良くないという情報もあり、だとすれば進境を見せる「右からの攻め」に支障が出るのではないかと心配しましたが、場所直前の稽古報道では順調な仕上がりを伝えるものが多く、ひとまず杞憂と判断してもよいのかな。

玉鷲×白鵬
両足親指の負傷から再起の土俵となる白鵬ですから、やはり玉鷲という出足のある相手に対し、どういった踏み込みができるのかが一番。色々ありすぎて、もう皆忘れていますが、例の指摘を受けて以降まだ本場所で張り手&かち上げの立合いを見せていないので、それが出るかどうかも、まあ注目ということになるでしょうね。
ともあれ、自身はじめて1場所半(初場所5日目からの休場+春場所全休)というブランクを経て迎える土俵、どんな形であれ勝つということが明日最大のテーマと言えそうです。
稀勢の里・髙安の休場が影響しているのか、慣例とは異なり前頭筆頭の玉鷲が初日の横綱戦に抜擢された。白鵬としては、もしかしたら読みが違っている可能性もあり、そのあたりが微妙に作用するかも?

鶴竜×遠藤
基本的には頭で当たりあってからの突っ張り合いで展開していくが、鶴竜としては相手の攻めを受ける場面があったとしても、初場所のように自分の腰がすっかり浮き上がってしまうことさえなければ持ち堪えられるでしょう。
場所前の好調を伝えられていますが、コンディションを測る上では格好の相手ですね。


5月10日
3年に1度あるかないかの超更新倦怠期ですが、こういう何をする気も起きない場所は、とにかく初日を待って勝手に気力が奮い立つのを待つよりほかない。
優勝&三賞予想のためには、嫌でも集中力をフル稼働させねばならないのでね。


5月6日
偶数月の更新、今回はモチベーション不足であまり進められませんでした。
「そういうときは本を読もう」ってことで、色々勉強は出来たのでまあ良いのかな。

4月14日
ゆったりなペースではありますが、偶数月恒例(?)の取り口分析を書き進めています。阿炎・豊山に続き、大翔丸・朝乃山までは間違いなくやる予定で、その後は大奄美・石浦あたりまでやるのか、以前書いた通り両大関や玉鷲の改訂版に取り掛かるのかという感じですかね。



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平成30年夏場所 終盤戦展望(2)

今後どのような結果に転ぼうが、もはや今場所の主役は栃ノ心ですから、ここからは楽日まで、この「みなし新大関(?)」メインで行きます。

栃ノ心 12-0→12-1→12-2

12日目の感想
色々な意味において衝撃的な、あまりにインパクトの大きい一番になった。
栃ノ心が右四つ真っ向勝負で白鵬に力勝ちをしたという事実がその最大であることに関しては論を待たないが、筆者がそれに並ぶほどの驚きを抱いたのが、立合いにおける主導権争い。珍しく、本当に珍しく栃ノ心が駆け引きを用いて、第一人者の意図を挫かんとしたのだ。
すなわち、これまでは先に腰を下ろし、横綱が腰を下ろすのに合わせ先に手を着いていた栃ノ心が、この日は一度目の立合い、頑なに手を下ろさず白鵬の突っ掛けを誘った‐格上である白鵬の呼吸で立つことを許容しなかった‐のである。
自分の呼吸だけで立って、鋭く踏み込み先手を取るという白鵬の立合いに後手を踏まないための対策として、恐らくこの点だけは何があっても譲れないと考えたのではないか。
決して駆け引きを褒めるわけではないけれど、栃ノ心がこの取組にかける覚悟がどれほどのものなのか、「挑む」のではなく「倒す」ために白鵬に向かっているのだという執念がひしひしと伝わってきた。

翻って白鵬は、この栃ノ心の策戦に戸惑ったことだろう。それでも「ならば」と相手の重心がわずか後ろに寄ったところで立ちに出るも、栃ノ心は応じない。
仕切り直し、ここで「白鵬コンピューター」は瞬時に相手の狙いを逆用すべく様々な情報をはじき出した筈。しかし、二度目の立合い、今度は栃ノ心が普段と同じような呼吸で手を下ろし白鵬を待ってきた。ここまでの一連を栃ノ心が想定していたとすれば恐るべきことだと感じるが、そうではなかったとしても、結果として一度目と違う方法で仕切ったことが白鵬に当たり勝ちを許さない要因となったのではないか。当たりとしては五分と五分であっても、立ち遅れずに当たり合えたのならば呼吸を制したのは栃ノ心、そのようにも言い換えられるだろう。

その後の展開については、多くを語るのが野暮という、がっぷり四つの力比べ。
敢えて言えば栃ノ心の左上手が浅く、力が十分に伝わって白鵬に切ることを、その遑さえも与えない。本当に良い位置を取り、良い引きつけをするようになったものである。
横吊りの応酬で互いが砂をサササッと踏みしめるサマはまさに壮観、然し二度三度とその動きを繰り返すうち、小刻みにすり足で動く栃ノ心に対し、白鵬の腰が浮きはじめ足の力を相手に伝えきれない。この機を逃すまじと全精力を振り絞って仕掛ける栃ノ心、残す白鵬…
正面土俵付近での珠玉の攻防は、最後栃ノ心が差し手の右を抜いて喉輪に変えたことが決め手となり、ついに決着。「歴史が動いた」との表現が決して大げさではない大一番の幕がここに下ろされた。



・明日の展望
vs正代
数日来繰り返すようで恐縮ながら、右肩に不安を抱えて場所に入った栃ノ心、今場所初日で松鳳山と対戦して以来、ガチガチの左四つ力士とは対戦がない(琴奨菊は対栃ノ心戦において主に右四つを採用)。
それゆえ絶対に左を差しに来る正代との対戦で差し手争いをいかに展開させるか、正直に言って未知数な面がある。
左で上手を引ける可能性は高いのだが、その場合でも右を差し負けて左を深く差され、出足の良い正代を中に入れてしまえば劣勢は避けられない。逆に差されたとしても右からおっつけて挟み付ける形を作ることが出来れば、外四つないし、右を差して十分に胸を合わせ、優勢に持ち込めるだろう。右の使い方が最大の焦点だ。

明日の内容が、正代同様二本差しを得意とする14日目以降の対戦相手(鶴竜・勢)にとっては試金石ともなりうるだけに、優勝争いを占う上でもきわめて重要な一番。
栃ノ心にとっては、白鵬という巨大な壁を越え、なおも鶴竜という大きなハードルへ向かわねばならぬその前に、もう一段それなりの高さで飛び越えねばならぬ難敵が待ち受ける格好。2度目の優勝に向けて、まだまだ試練の取組は続いていく。



13日目の感想
栃ノ心は右を固めて左で踏み込むいつもの立合い、廻しをとらせないように動く相手を、ならばと突き放し、右おっつけ左喉輪で攻め立てる。正代の左が滑り込みそうになると右で巻き替えに出て(この流れは反対四つとはいえど稀勢の里を思い起こさせたし、栃ノ心の取り口を考えた場合、好手であるとは言いがたい)、正代が得たりとその右を左からおっつけて攻め返すと、右の力を抜き、右半身を解いて正対。
ここで予想以上に正代の頭が低かったために、栃ノ心がそれに合わせて自分の頭も下げてしまう。正代の方にしても特別頭を下げたことによって出来ることは多くない、むしろ栃ノ心が少し圧を加えたことで足が揃って引かざるをえないような形勢なのだけど、その引き足に栃ノ心も頭を下げたままついて行こうとしたためにもう一歩足を送りきれなかった。本人が「足やな」と敗因をつぶやいた所以だ。
そもそもが膝の欠陥もあり、この日のように「つかまるもの」がないままに前掛かりで押し込んでいくのは不向きな人が、珍しくああして強引に追いかけていったのだから、攻め急ぎ・勝ち急ぎとの評は適当とせざるをえないか。これ自体は僅かなタイミングの問題であると言えなくもないのだが…

その他にも栃ノ心の立合いがやや高く、上手の取り方も上ないし横の角度から行っていること、正代の立合いも普段よりは低く、事前に見所として挙げた差し手争いの面だけでなく、スムーズに右腰を引いて栃ノ心の左上手を嫌うような動きにも移行できたこと、また最後の場面以外でも栃ノ心の足が終始手の動きと噛み合い切っておらず攻めが纏まらなかったこと(これは正代が栃ノ心との距離感を意識してうまく間合いを取れていたことにも関係するが)など切り口は様々あって、総じて硬さ(或いは相反する心情による緩み)といった精神的な要因よりは、正代という相手との取り方に起因する事情が多いのではないかと思う。そして、前日分にも書いた通り、正代に対して抱く取りづらさは明日の鶴竜・楽日の対戦が予想される勢にも通じる箇所があるだけに、栃ノ心の対応能力が問われる残り二日となりそうだ。



14日目の展望
vs鶴竜
優勝争いの行方を大きく左右する一番。
先場所は左からの引っ張り込みが機能し、早く胸を合わせたことが勝因となったが、鶴竜とて同じ轍は踏むまい(だいぶ良くなっている横綱の右がどれくらい使えるかによっては、先場所と同じ策戦ですら通用しない虞もあるが)。
栃ノ心に先に上手を与えぬよう突き上げてくるか、或いは前日の逸ノ城戦同様に張って二本差そうとするか、 引き出しは多い人だけに、色々と考えはあるだろう。
栃ノ心としては、初場所のように突き立てて相手の腰を伸ばすか、食いつかれた場合には体勢を整えられないうちに右の差し手もうまく使い、攻めながら上手を引く格好を作りたいが、どちらの場合も13日目に痛めたもようの右手首が気がかり。白鵬戦同様、立合いの呼吸具合も大きなポイントだ。


14日目の感想
立合い栃ノ心が左を覗かせると、鶴竜は右から絞って右前廻しを探り、次いで右で栃ノ心の左横っ面を張るようにして突き上げるという、あまり見かけなくもあり面白い動きで隙間を開けてから、右を巻き替えに出た。
栃ノ心は鶴竜が差したところで左上手を取れはしたのだけど、鶴竜すぐに左から攻めて差し手争いに持ち込みつつ、右の下手を深くするや、今度は右から振っておいてまた左を覗かせんと巧みに揺さぶったので遂に大きな焦点であるもろ差しの突破を許してしまった。このとき栃も右で上手を引いて外四つ、力ずくで抜き上げんとしたが、廻しも伸びておりこれは無理。
鶴竜としては、上手が伸びている反対解釈として切りづらいので、その対策として栃ノ心大得意である左上手からの投げを出させないよう栃の右腰側にくっつく判断も適切で、左を深く、右は浅く持ち替えた両肘の張り方も絶品。
それでも栃は首の位置を変えて左を生かさんともがき、次いで鶴竜の出足に合わせて右で首を捻りながら左から振って強引に左へ腰を回さんとするのは迫力満点であったが、鶴竜は再度右を深くしながら右外掛け、栃が掛け投げ気味にはね上げんとするも構わず横について、最後は送り倒し気味の掬い投げと冷静に応じられては打つ手なし。無念、今場所はじめて追う立場となった栃ノ心は、一縷の望みにかけて楽日の土俵へと向かう。



千秋楽の展望
vs勢
体調面は今や限界に近づきつつあるはずで、中盤までのように「楽な相撲を取らないことが重要」と書くのも気が引けるのだが、勢の方も左膝裏の怪我などで満身創痍、当然右を差しての速攻に打って出ることが予想されるため、栃ノ心が立合いで狙う左の位置が悪ければ、一挙に持っていかれるかもしれない。やはり出来る限りの踏み込みをして良い位置の上手を取ることが最重要だ。
そうして組み止めてからは右の使い方が肝腎。(右手首の状態はひとまず措くとして)右の下手を十分に引きつけて勢の投げ腰を生かさせない慎重な攻めが求められる。
 

平成30年夏場所 終盤戦展望

お馴染みの北の富士さんが「笑っちゃうくらい強い」とまで形容する「遅れてきた強豪」と、その猛威を誰よりも濃く強く実感しているであろう二人の横綱、三者鼎立の優勝争いはいよいよ終盤戦へと突入する。


栃ノ心 11-0
伝言板の方で指摘したような「ちょっとした緩み」もなく、集中しきって連勝街道を走り続けている。
あまりにもまともに取りすぎている感がある対戦相手の方に、もう少し揺さぶる(右膝に重心をかけさせるというだけでなく、右肩が悪いという報道も出ているので、単に変わる・飛ぶというだけでなく、栃ノ心の左を取らせず右腰にくっつくような狙いも含め)意識づけがあっても良いとは思ってしまうし、本人の頭にも少しはそういうものが過るのではないかと想像するのだが、本当に強い時というのは、相手のことをアレコレ考えないものなのかもしれない。また今日の相撲も右からの攻めが自然に出ていて、ひとまず右肩の状態も悪化させることなく来られているようだ。

11日目の展望
vs 琴奨菊 7-24 過去6場所 ‐○●‐○○
琴奨菊が大関時代対栃ノ心戦16連勝していた時期の内容はこちらの通り。最近も琴奨菊が対右四つ用の戦術である右差し左前廻し狙いに出るのは変わらないが、栃ノ心の踏み込み良く左上手も早いので太刀打ち出来なくなってきた。
オプションとしては本来の左四つ狙い(右引っ張り込み)ともろ差し狙いがあり、明日はこれらに変えてくる可能性もあるか。
いずれを採るにせよ琴奨菊の左と栃ノ心の右で差し手争いになるのは必至であり、琴にとっては右肩に不安を抱えるとされる今場所の栃が初日、左四つの松鳳山戦で二本差されていることもヒントになり得る(それ以降は左四つの力士と対戦なし)。個人的にはもろ差し狙いで中に入る策戦がもっとも有効ではないかとみるが。

11日目の感想
向正面解説の稲川親方が、私見と同様に琴奨菊のもろ差し狙いを推奨していて嬉しかったというプチ自慢を最初に(笑)
そのあたりは栃ノ心が取組後に話した内容も気になっていて、曰く「立合い差すか廻しを引くかで迷った」とのこと。これを琴奨菊に左前廻しを取られた後の対応で「(自分の下手を)差すか廻しを取るか迷った」と捉えるか、或いは「琴奨菊が(左を)差すか(左前)廻しを引くか、どちらの策戦で来るか迷った」と捉えるべきかはなかなか難解な問題(現時点でこの点を詳述した記事は見当たらない)。

ただ、本人の狙いがどうであったにせよ、その踏み込みはやはり強く、琴奨菊の右を引っ張りこんだ左で揺さぶりながら徐々に右を差そうとしていくと、琴奨菊の左からの締め付けが弱まり、右を差して下手を引くことができた。
さらに左で起こしてから右で大きく振って崩すや、またも左でおっつけながら上手を引くという左右一連の動作も理に適っていて、なおかつ低迷期の栃ノ心には欠けていた技術。
上手を取ってからの流れについては、もはや触れるまでもないだろう。かつて苦手とした大関経験者を堂々と退けた一番は、大関昇進を確実とするにふさわしい風格溢れる11勝目となった。

明日の展望
vs白鵬 0-25
さあ、いよいよ横綱戦の幕が開ける。
過去の対戦は、よく知られているとおり白鵬のシャットアウト状態。これまで定番のように使われていたフレーズは「右四つに組めば、栃ノ心は十分でも白鵬は十二分なんだから」というもの。実際、どうしても踏み込みの角度や速さ・鋭さに差異があり、栃ノ心の左上手は上から、ないし変化気味に横から掴む形になるため横綱の柔軟な体質に対しては引きつけが効かず、またいとも簡単に切られてしまうことで絶対的優位を築かれ、為す術もなく破れてきた。
上記琴奨菊戦の感想でも記した通り、現在の栃ノ心は左をおっつけながら良い位置の上手を引けるようになり、引きつけに移行するタイミングも早くなって確実に手強さを増してはいるが、なおも白鵬の鋭い踏み込みに対して後手を踏む公算は大きい。横綱は左前廻し狙いの他に、もろ差し狙い・左で張ってもろ差し狙い・単に張り差しで右四つ左上手を作らんとする可能性もあるが、いずれにせよ踏み込みの鋭さを前提にしたものであり、栃ノ心としては先手を取られないような自身の立合いに集中するのが第一とはいえ、前哨戦で突いて出るなり何かこれまでとは違うことをして横綱を慌てさせるような狙いも考えているかどうか。
単なるミラーゲームと化しては依然白鵬有利というのが、私見のみならず恐らくは大多数の協会関係者にも共通した見解であろう。その意味でも栃ノ心が明日どれだけのことをやれるのか、熱い視線が注がれることとなる。



鶴竜 10-1
鶴竜は今日の取組を受けて、「(ここ数日の好内容で築いてきた)良い流れを自分で台無しにした」と話したよう。考えこんでしまって失速するというのが過去にもあり、また松鳳山戦の負けも相手の出方に迷っての立ち遅れが主因とあらば、分析スタイルのブログとはいえ、精神面を最終盤の課題に挙げざるを得ない。明日以降対戦相手の地力もグッと上がってくるだけに、気を引き締めてかからねば、連覇どころの話ではなくなってしまうだろう。

11日目の展望
vs御嶽海 過去6場所 ●‐‐‐●‐
対戦成績2連敗中で、優勝した先場所も割崩しによって対戦の機会がなかった。
鶴竜が苦手とする小さくなってササッと間合いの中に入り込んでくるタイプゆえ取りづらそう。立合いの強度も増しているだけに変に受けてしまうと大変まずく、負けじと突き上げて行っても下から下から宛がう動きが邪魔で思わず引いてしまうケースから負けた(29年初)こともある。
張り差しで止めるのもさほど上策とは言えないだけに、とにかく踏み込んで先手を取り、むしろ御嶽海に引かせるくらいの圧力で突き放していきたい。迷いを吹っ切り、最終盤への弾みとするにはこれ以上ない相手、今場所の分岐点ともなりそうな取組と言えそうだ。


11日目の感想
いやはや、横綱は立派に切り替えてきた。厳しい踏み込みで当たり勝ち、目論見通り御嶽海に引かせる形を作ったのだから、その心裡を去来したであろう迷いを見事断ち切り、この日の土俵に込めた強い覚悟のほどが伺える。
御嶽海に向正面側へと回りこまれたところから引きが出かかったようにも見えるが、これは解説の鳴戸親方も指摘した通り「まともな引き」ではなく、横にいなしながら相手を崩していかんとする「正のサイクル」によるもの。
そんな横綱ペースにも関わらず、揺さぶりに動ずることなく横綱を正面に見据えながら、突いてくる手を的確に跳ね上げ跳ね上げ追い詰めんとする御嶽海の攻勢もまたあっぱれで、負けじと鶴竜も本人が「絶対に引かない」と話したとおり、上体を起こさず懸命に相手の中から中から突きの手を出さんとしていく。
最後は御嶽海が右ハズ左で突くところで少し空間が生まれ、鶴竜が柔らかく身をこなしながら左を開き右に回る動きに御嶽海がわずか足を送りきれず、好戦に終止符が打たれた。
双方よく攻めよく凌いでの力戦奮闘が光った白熱の攻防、鶴竜にとっては本当に大きな勝ち星となりました。


12日目の展望
vs勢
およそ1年ぶりの対戦。一時期3連敗も経験した苦手の一人で、立ち合い前廻しを狙う鶴竜の左を勢の右に引っ張り込まれることで攻めあぐねるパターンが目立つ。
勢が得意とする右からの投げは、先に左からの攻めで圧力をかけてから繰り出すことで効果を高めるので、横綱としては前回勝利した29年春のように両廻しをしっかりと引きつけ勢に投げ腰を使わせぬ攻めに徹したい。
右手指の状態ゆえ力相撲を避けたい意図がある場合は突いて出る可能性もあるが、今場所の勢はよく体が動いているだけに、懐の深さ・回り込みの上手さも計算に入れておきたい。


白鵬 10-1
10日目の琴奨菊戦は甚だ見苦しい呼吸具合で立ち、予想以上の批判も飛んだが、調子自体を見れば、完敗を喫した阿炎戦以降、立合いのバリエーションに依存するのではなく鋭い踏み込みで確実に先手を取る内容が目立ち始め、持ち直し基調にあることは間違いない。
優勝するとすれば先行逃げ切り型が断然多い横綱、然し今回は逃げる栃ノ心を懸命に追いかけ、何としても引きずり下ろすという心境で居るだろう。おそらくは12日目にも組まれそうな直接対決、それまでに2差をつけられることだけは避けねばならない。


11日目の展望
vs正代 3-1 過去6場所 ‐○‐‐‐‐
29年1月・7月と、白鵬が立合い右にずれながら右で強烈に張って(効能としては、いなしているのに近く、少なくとも張り差しではない)、正代を昏倒させる取組もあった。
横綱としては顎を上げて立ってくる相手にそれだけ隙があるのだから…と言いたいだろうが、今場所大栄翔戦での張りに横審委員長が苦言を呈し、それを伝え聞いて以来は(立合いでの張りを)封印しているだけに、明日も左前廻し狙いで踏み込みつつ、突き放して勝負を決めにかかる公算が高いか。
左を差されそうになれば、左喉輪右おっつけの型で攻め上げるなり振りほどいてまた突くなり、流れに応じて体を動かしていき、土俵際の逆転にだけは気をつけながら詰めにかかりたい。

正代としては、横綱の出方をある程度想像しているでしょうから、出来るだけ低く踏み込んで横綱の引きを下からはね上げはね上げしながら中に入らんとする形勢に持ち込めるか。左でも右でも入ったら間髪入れぬ出足で前に出たい。
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