西岩部屋
元関脇若の里の12代西岩が、平成30年2月に田子ノ浦部屋から独立して創設。
西岩にとっての師匠にあたる元隆の里の13代鳴戸(以下先代と記す)が開いた鳴戸部屋を実際に継承しているのは田子ノ浦部屋だが、わずかな弟子とともに一から部屋を興し、徐々に繁栄に導かんという先代同様の経路を辿っているのは西岩部屋の方で、これは藤島部屋と武蔵川部屋の関係性にも似ている。


部屋創設から1年が経ち、来る春場所では新三段目が誕生。現在6名の所属力士も徐々に増えていくだろう。黎明期の部屋特有とも言える初々しさが抜けはじめ、師弟ともに顔つきが鋭くなっていく時期へ向けた歩みが楽しみでならない。



・注目力士
若中谷(H12 福岡 179 119)※平成31年春場所より八女の里に改名
希望が丘高相撲部を中退してのプロ入り。入門後半年で部屋頭となって以降は先頭を走り続け、31年春場所の新三段目昇進が決定的だ。
得意とする突き押しを磨き上げることがさらなる上昇への早道。三段目以上の地位では決して大きい方ではなく、立ち合い角度良く当たっていく威力とスピードがいっそう求められる。将来的には突っ張り主体の突き押しというよりは、ハズ・おっつけで押し上げてからの寄り身を覚えていくタイプかもしれない。