初日3日前というタイミングにまでずれ込みましたが、なんとか予定通り今場所前3人目の個別特集に漕ぎ着けられた。来場所以降も最低限このペースを守っていければな・・・と。

琴太豪晃匡 出身:大分 生年:平成5年 所属:佐渡ヶ嶽 身長:188センチ 体重:122キロ タイプ:阿夢露

デビュー間もない、まだ琴河津を名乗っていた頃から逸材を思わせる雰囲気を漂わせていましたから、観戦記や熱中録での掲載も相当多く、直近の夏場所でも掲載数2回とそこら辺の幕内力士顔負けの登場回数でした。
そんな風にして、折に触れアレコレと書いてきた力士ということで、未だに個別で取り上げていなかったというのが逆に不思議な思いですが、いよいよ番付を自身初となる幕下一桁にまで上げてきましたから、改めてこのタイミングで・・・ということにいたします。

初めてこの力士の相撲を見たのは、24年1月、琴河津時代に三段目優勝を果たした場所。以下、その場所の総括記事から抜粋したものを紹介します。

優勝の琴河津。デビューは佐久間山や入江らと同期ということで、高校相撲経験者とは言え、新三段目での大活躍はノーマークでした。
ただ、細身ながら取り口は洗練されていて、立合いに動くような相撲も何番かあったとは言え、それも相手がよく見えているということ。正攻法で勝った相撲はもっと良くて、日馬富士ばりの鋭い踏み込み、重い力士に体力で応じられても、気鋭の頃の安美錦のような左右への動きの良さと前捌きの良さ、相手の呼びこむ動作に応じての攻めるスイッチの早さや攻める形の良さ、前傾で我慢できる精神的な素養も含め、取り口の成熟度では既にこの位置の力士ではありません。
細いから小さいように見えますが、実は187センチもあると知ってビックリ。それで頭から行って、膝もよく曲がりますし、(中略)「日馬富士2世」としての素養十分な有望株です。
当然、幕下中位まで進出する来場所も、ある程度までは十二分に目が出る可能性はあるでしょう(後略)


しかし、一気に幕下中位まで進んだ翌場所、さらに次の場所と負け越して再度三段目から出直しとなると、その後は意外に壁が分厚く、連続10場所もの間、幕下へ戻れず苦労を味わうことに(この間24年11月に琴太豪と改名)。今度はそんな時期のまっただ中にあった24年11月場所後の総括記事から抜粋。

初場所で三段目優勝し、幕下中位まで上げた春以降続いていた4場所連続負け越しはストップしましたが、だいぶ地位も落としましたから、4勝どまりは不満。
立合いで飛ぶような相撲、あるいは強引な投げに行くような相撲は減ってきてますが、まだまだ体つきがゴツくなってこないですし、今場所上がってる動画を見ても、やたらと中途半端な差し手を極められたり振られたりの相撲が目立っていた。勝ってる時の相撲はハズで持ってったり、もっと深く差したりの流れを作れていたような記憶がありますし、もう少し前傾でいやらしく相撲を取れていたと思うのですが、初土俵から1年半、少し頭打ちの時期に入ってるのかなあ。 



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